KUWAE lab.CMES Ehime University

2021-12-24 環境DNA学会にてポスター最優秀賞を受賞!

愛媛大学 理工学研究科 地球進化学コース 修士1年の中根快と申します。

11月20、21日に自身初となる学会、その名も「環境DNA学会 第4回大会」がオンラインにて開催され、その中のポスターセッションに私も参加しました。

“環境DNA”という言葉を初めて聞く方のために、簡単に説明しようと思います。
あらゆる環境(水、土壌、空気)中には、そこに生息する生物が放出したDNAが多量に存在しており、これを“環境DNA”といいます。したがって、環境サンプルを採取し、そこに含まれるDNAを調べるだけで、落とし主(=生物種)を特定することができます。
こうした環境DNAを活用した技術は、従来の生物モニタリング手法に比べ、簡便且つ迅速に生物相の把握や生態系評価を行えることから広く普及し、分野を問わず多くの研究者が注目しています。

水中の環境DNAを用いた新しいモニタリング手法のイメージ

 

今回の環境DNA学会は国内学会であったものの、国内の大学機関に所属する修士・博士課程の学生、高校生や企業以外に、様々な国の研究者や学生も参加し、言わば“セミ国際学会”として開かれました。
研究内容についても多種多様で、環境DNAより高精度な生態調査が行えるとして近年注目されている環境RNA研究や、空中に放出された動物の環境DNA(空中DNA)を採取する方法など、今後、環境DNA技術が発展していくための突破口とも言える新技術が目白押しでした。

そのような中で、“堆積物コア中の環境DNA(堆積物DNA)”を用いた私たちの研究発表「堆積物DNAにより復元された動物プランクトンの過去100年にわたる産卵量の変動」においても、多くの方々に興味を持って頂き、その結果として、なんとThe best poster award 最優秀賞を受賞させて頂くことができました。

オンライン上での表彰式の一場面|The best poster award 最優秀賞を受賞!

今回の環境DNA学会が自分にとっては初めての学会となり、しかも周りはその分野の専門家ばかりであるという状況の中で物おじせず、堂々と発表できたのは、松山大学の槻木先生、兵庫県立大学の土居先生、そして加先生の日頃からのご指導があってこそだと考えております。

賞を頂いたことを励みにして、今後の研究活動においても尽力してゆきたいと思います。

 

中根快,土居秀幸,越智梨月,加三千宣,槻木玲美,(2021). 堆積物DNAにより復元された動物プランクトンの過去100年にわたる産卵量の変動. 環境DNA学会第4回大会, 北海道大学(オンライン開催), 2021年11月20日,21日

記|中根 快

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